エットレ・リゴッティといえば、DISARMONIA MUNDIのリーダーであり、ジブリのメタルカバーコンピレーションを世に送り出したなどの印象が強いですが、実は彼はCoroner Recordsというレーベルも主催しております。
そのCoroner Recordsから去年デビューしたスペインの「モダン・メタル」を標ぼうする新人バンドがこのNODRAMAです。
これが、さすがはエットレが目をつけたバンドというか、今までありそうであんまりなかった感じの音を出してるんですよね。
某所ではゴシック・メタルとカテゴライズされていましたが全然違います。端的に説明すると、グロウルを使わないモダンなメロディック・デスメタルという感じです。マイルドなメタルコアとも言えそうですね。
かといってBULLET FOR MY VALENTINEみたいなのとは違うんだよな~。みんなその辺思い出しそうだけど、そうじゃないんだよなあ~。
…一言で言い表すなら、オルタナティブ・メタルと言った方がしっくりくるかも、と思うあたり、オルタナティブって単語は偉大だな。あれやんな。
ギターリフはエスニックなツインリードをしてみたりと変わり種っぽさも見せつつ、基本的にはモダンメロデスでは定番的なものですね。
Voはエモっぽさと90年代オルタナティブ・メタルっぽさの同居しているような声質で、雰囲気としてはSOILWORKやMNEMICのVoに近いですね。スピード感のある曲では力強く響いて、ミドルテンポの曲では豊かに歌い上げることができます。
というか、音的にもそのMNEMICのVoがやってるONE WAY MIRRORというプロジェクトにかなり近いなあ。
ガツガツ疾走する#2"Tail Nailed Fish"、全体的にポストハードコアくさいオルタナティブ・メタル・ナンバーの#5"Power Of Lavishness"、IN FLAMESの"Trigger"をよりメランコリックにしたような#10"Believer"など、なかなか聴きごたえのある曲が多いですね。
ちょいとボーカルの出来が曲によって違うかな? と感じるので、次のアルバムでの改善に期待してます。
【81点】
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