2013年2月16日土曜日

ALL THAT REMAINS: "Behind Silence And Solitude" (2002)


当時SHADOWS FALLのVoをやっていたフィリップ・ラボンテのプロジェクト的な感じで始まったバンド、ALL THAT REMAINS。

3rdが(特に"This Calling"が)圧倒的に有名すぎてもう他のアルバム聴かれてないんじゃないかって感じですが。特にこの1st。

メタルコアはアメリカのメタルヘッド/ハードコア・キッズによるAT THE GATESの「発見」から始まったジャンルなわけですが、そのことを強く意識させられるアルバムですね。

ダウンチューニングの施されたリフはATGやその周辺のスウェディッシュ・デスメタルちっくで、ブレイクダウンを時折入れてくるところはハードコアな感じ。

ちょいとドラムがバタ臭い感じとかもATGっぽいです。スラッシュよりはハードコア寄りの2ビートを中心に叩いてたり、上半身がもたってたり、といった要素がバタ臭さにつながってる模様。

後に数々のメタルコア・アンセムの感動的な歌メロを多数生み出すフィリップ・ラボンテは、がなりっぱなしでクリーンは一切吐き出しません。勿体ない。

このアルバムもメタルコアのアルバムとしてカウントされてるわけですが、ブレイクダウンがそこまで出てこないってことを考えると、やはりリフによって特徴づけられてるジャンルなんだなあと。

ただ、後々顕著になるバスドラと同期した刻みは出てこないです。

気になった曲をいくつか挙げると、#3"Follow"は最後のブレイクダウンでソロ入れてくるところがニクい。#6"Shading"はやや変拍子とかも取り入れたメロデス曲でツインリードがなかなか良いっす。

めちゃくちゃ速い曲とかはないしはっとするような瞬間も少ないんで、ATRのアルバムなら何でも聴けます!てなファン向けですな。それでもあんまり頻繁に聴くことはないでしょう。

【73点】

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