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2013年2月23日土曜日

NODRAMA: "The Patient" (2012)


エットレ・リゴッティといえば、DISARMONIA MUNDIのリーダーであり、ジブリのメタルカバーコンピレーションを世に送り出したなどの印象が強いですが、実は彼はCoroner Recordsというレーベルも主催しております。

そのCoroner Recordsから去年デビューしたスペインの「モダン・メタル」を標ぼうする新人バンドがこのNODRAMAです。

これが、さすがはエットレが目をつけたバンドというか、今までありそうであんまりなかった感じの音を出してるんですよね。

某所ではゴシック・メタルとカテゴライズされていましたが全然違います。端的に説明すると、グロウルを使わないモダンなメロディック・デスメタルという感じです。マイルドなメタルコアとも言えそうですね。

かといってBULLET FOR MY VALENTINEみたいなのとは違うんだよな~。みんなその辺思い出しそうだけど、そうじゃないんだよなあ~。

…一言で言い表すなら、オルタナティブ・メタルと言った方がしっくりくるかも、と思うあたり、オルタナティブって単語は偉大だな。あれやんな。

ギターリフはエスニックなツインリードをしてみたりと変わり種っぽさも見せつつ、基本的にはモダンメロデスでは定番的なものですね。

Voはエモっぽさと90年代オルタナティブ・メタルっぽさの同居しているような声質で、雰囲気としてはSOILWORKやMNEMICのVoに近いですね。スピード感のある曲では力強く響いて、ミドルテンポの曲では豊かに歌い上げることができます。

というか、音的にもそのMNEMICのVoがやってるONE WAY MIRRORというプロジェクトにかなり近いなあ。

ガツガツ疾走する#2"Tail Nailed Fish"、全体的にポストハードコアくさいオルタナティブ・メタル・ナンバーの#5"Power Of Lavishness"、IN FLAMESの"Trigger"をよりメランコリックにしたような#10"Believer"など、なかなか聴きごたえのある曲が多いですね。

ちょいとボーカルの出来が曲によって違うかな? と感じるので、次のアルバムでの改善に期待してます。

【81点】

2013年2月16日土曜日

HATEBREED: "The Rise Of Brutality" (2003)


メタルコアとはそもそも「メタリック・ハードコア」なわけですよね、原義的には。

そのうちハードコアな性質、もっと言えばハードコア・パンクがスラッシュメタルに影響を与えたエッセンスを、メタルの要素で加工したバンド、それがHATEBREED。と俺は勝手に考えているわけですが。

メタルの要素は主に音作りとかで、ハードコアの要素はVoとモッシュパート、ブレイクダウン、リフですかね。リフについては両ジャンルともに共通項が多いので断定はできません。

新作が出ているのでそれについて書きたいのですが、金がなさすぎて今はまだ買えないので名盤のこれ(3rd)について書きます。

人によっては"I Will Be Heard"の入ってる"Perseverance"の方がいいって人もいるみたいですが、全体的な印象はこっちの方が圧倒的に良いですね~。

どうでもいいけどメタルコアのバンドってATRとか、AILDとか、KsEも、全部名盤は3rdに集中してますな。

このアルバムの何が魅力的かというと、重く叩きつけるようなリフと、男臭いシンガロングと、ダイナミックなドラムの破壊力。

特に#2"Straight To Your Face"、#3"Facing What Consumes You"とどんどんスピードアップしていってからの#4"Live For This"。この抜群のタイミングでミドルテンポの曲を持ってくるセンス。素晴らしいですね。

曲単位で聴くと正直大したことやってないんですが、曲のつながり方に燃えます。

アルバム後半になるとへヴィネス重視の曲が増えて前半の疾走感はなくなるんですが、ジェイミー・ジャスタ(Vo)の暑苦しいシャウトがその分映えてきます。特に#8"Beholder Of Justice"とか、#10"Voice Of Contention"とかですね。

あとアルバム最後を飾る#12"Confide In No One"は名曲。ブレイクダウンかっこよすぎ。

歌詞も読みこむと気分が高揚するものが多いので、歌詞厨のあなたもぜひブックレットを見て燃え上がりましょう。

とか色々書いてきましたが、ハードコアのアルバムは基本的に考えずに聴いてた方が幸せになれます。コピバンやるために聴きこんでたときは結構しんどかったです。

熱血体育会系の音を聴いて元気出したいときにどうぞ。

【92点】

ALL THAT REMAINS: "Behind Silence And Solitude" (2002)


当時SHADOWS FALLのVoをやっていたフィリップ・ラボンテのプロジェクト的な感じで始まったバンド、ALL THAT REMAINS。

3rdが(特に"This Calling"が)圧倒的に有名すぎてもう他のアルバム聴かれてないんじゃないかって感じですが。特にこの1st。

メタルコアはアメリカのメタルヘッド/ハードコア・キッズによるAT THE GATESの「発見」から始まったジャンルなわけですが、そのことを強く意識させられるアルバムですね。

ダウンチューニングの施されたリフはATGやその周辺のスウェディッシュ・デスメタルちっくで、ブレイクダウンを時折入れてくるところはハードコアな感じ。

ちょいとドラムがバタ臭い感じとかもATGっぽいです。スラッシュよりはハードコア寄りの2ビートを中心に叩いてたり、上半身がもたってたり、といった要素がバタ臭さにつながってる模様。

後に数々のメタルコア・アンセムの感動的な歌メロを多数生み出すフィリップ・ラボンテは、がなりっぱなしでクリーンは一切吐き出しません。勿体ない。

このアルバムもメタルコアのアルバムとしてカウントされてるわけですが、ブレイクダウンがそこまで出てこないってことを考えると、やはりリフによって特徴づけられてるジャンルなんだなあと。

ただ、後々顕著になるバスドラと同期した刻みは出てこないです。

気になった曲をいくつか挙げると、#3"Follow"は最後のブレイクダウンでソロ入れてくるところがニクい。#6"Shading"はやや変拍子とかも取り入れたメロデス曲でツインリードがなかなか良いっす。

めちゃくちゃ速い曲とかはないしはっとするような瞬間も少ないんで、ATRのアルバムなら何でも聴けます!てなファン向けですな。それでもあんまり頻繁に聴くことはないでしょう。

【73点】