2013年2月25日月曜日
DEVOID OF GRACE: "Psychotic Journey" (2010)
モダンなデスメタル良いですよねー。
デスメタルの雰囲気を完全に無視してる感じが良いですよねー。
引き継いでるのはテクニカルな部分だけで、重さとかおどろおどろしい雰囲気は脇にほっぽってるのは批判を受ける原因でもあるわけですが、そこが良いからモダンなやつ聴いてるんだよ!
ていうかオールドスクールなデスメタルと違ってプロダクションはマトモで音の分離も良いし、リフも耳を惹く要素てんこ盛りで圧倒的に聴きやすいじゃないか!
…とか思うときもあります。そうでないときもあります。あと、オールドスクールなデスメタル大好きです。
で、このDEVOID OF GRACEはロシアのモダンなデスメタルバンド。
非常にしっかりとしたプロダクションで、ときおりベイエリア・クランチを思わせる勢いを見せるギターリフ、綺麗に歪むグロウル、多彩な展開を支えるテクニカルなドラム、ブェンブェン鳴って存在を主張するベースが走り回る、ってな音を出してます。
いかにも、「MORBID ANGELではなくNILE、DEICIDEではなくDECAPITATED、SUFFOCATIONではなくKRISIUNを聴いて育ちました! でもあそこまでテクニカルなのはやれないのでこうなりました!」な感じ。程よいテクニカルさと程よいエグさ。するりと聴けます。
特に#3"Chaos - New God"はいいですね~。まさにノリノリという言葉がぴったりきます。
ただ、モダンなデスメタルが陥りがちな「優等生の音」になってる感は否めないですね。単純にカッコいいけど、そのカッコよさのワンパターンっぷり故に記憶に残りづらい、という。
"Chaos - New God"も名曲というほど飛び抜けて素晴らしい曲ではないですし。
というわけで、デスメタル好きはまずPVになってる#2"Distorted Perspective"と"Chaos - New God"を聴いて判断してください。それ以外の人はスルー推奨で。
【79点】
2013年2月24日日曜日
DEVOURMENT: "Unleash The Carnivore" (2009)
ブルデスのジャケに出てくる生物とかって、ラスボスとか隠しボス的なポジションありそうだなーとか思ってるんですが皆さんはどうですか?
まあこのジャケの生物は蛆虫がモチーフだそうなのでラスダンの中ボスぐらいかなって感じしますけど。
閑話休題。今年新譜を出す(もう出した?)米国デスメタル界の中堅DEVOURMENTの09年発表の3rdでございます。
99年に1stでスラミング・ブルータル・デスメタルの端を開いたものの02年に解散し、05年に再結成して出した2ndは「音質が良すぎる」だの「やかましい」だの「スネアロールが少ないからクソ」だの散々な言われようだったらしいんですが、ではこの3rdはどうか。
結論から言うとかなりの出来です。というか名盤です。
確かに1stのグッチャリ感というかおどろおどろしさは魅力的なのですが、金物がうっさすぎてリフが聴こえにくいというハンデ付の2ndの方が、曲としてのカッコよさという点では上回ってます。
正直言って"Babykiller"を最初に聴いたときより"Butcher The Weak"を最初に聴いたときの方が「うおおおおおお!」ってなりました。
話しがズレまくってますが、何が言いたいかというと、この3rdは基本的に2ndの延長線上にあり、なおかつ2ndの金物のプロダクションを現代風に改善したようなアルバムだということです。
低音に徹して「グヴィーウヴィヴィヴィーオ゛ヴィー」ってな感じの何言ってるか分からんボーカル、分厚く分かりやすいフレーズ連発のギター、重量感のサポートに徹するベースとリズム展開やボーカルとの掛け合いなどトータルで見るとギター並に目立ちまくりのドラム。
全パートがそれぞれにカッコいいのに、それが組み合わさったときの破壊力ときたらもうね。特に#6"Deflesh The Abducted"の中盤の、楽器陣が同期してドッスンドッスン言わせてるところとか。ダイナミックすぎるドラムの動きとか。最高ですね。
速さと遅さの落差の演出に、ブラストビートやビートダウンなどに混じって普通の8ビートなんかもあって、遊び心も感じさせてくれます。それが嫌味でないってのが凄い。
メタルの中でも随一の自家中毒感を誇るデスメタルというジャンルですが、聴きやすさと暴虐性を兼ね備えた、トータルで完成度の高いアルバムが09年に出ているので、まだまだ先細ることはないでしょう。
ただ、「スネアの音がDEVOURMENTじゃない!イヤだ!」って人は多かれ少なかれいると思うんで、2ndに失望した人は聴かない方がいいかもしれませんね。そういう人は音楽的にあんまり共通点ないけどスウェーデンのDEVOURMENTの方を聴(ry
【89点】
2013年2月17日日曜日
BLOOD DRUNK: "Machine Made Flesh" (2010)
このチルボドの6thみたいなバンド名のBLOOD DRUNKは、メタルとパンク発祥の地であるイギリス出身のデスメタル/グラインドコアバンド。
"Machine Made Flesh"は1stアルバムで、bandcampから公式に無料ダウンロードできる音源です。CDも輸出しているようなので、現物厨にも嬉しいですね。
デスメタルとグラインドコアを混ぜたようなバンドをデスグラインドというジャンル名でカテゴライズします。定義も適当ならジャンル名も適当、適当過ぎて正直よく分かりません。一番有名なのはEXHUMEDですかね。
このBLOOD DRUNKは、bandcampでdeathgrindタグを漁ってて見つけました。
デスグラインドを標榜するわりにかなりブルデス色が強く、NILEあたりを思わせるリフやテンポチェンジを多用する場面なんかが結構出てきます。こもり気味のグロウルとブラックメタル的なギャオギャオ声を上手いこと使い分けてるボーカルがブルデス感を助長してます。
スネアの音もスコココココ…というよりポコココココ…的な感じで聴こえますし、何より曲に整合性がありまくりなので、グラインドコアっぽさはかなり少なめです。ちょいちょい挟むSEがグラインドコアっぽいんですが。
微妙にへっぽこなプロダクションと、ときどき出てくるMORBID ANGELみたいなトレモロリフがオールドスクールっぽさも申し訳程度に出しており、いいアクセントになってますね。
曲単位でいうと、#5"King Abomination"なんかはブルデスとしてなかなか良い曲ですよ。ブルデス好きが身を乗り出すようなリフをいくつも組み合わせてて、結構な回数リピートしました。
曲名からグラインドコア要素を期待して聴いたら思いっきりNILEあたりのブルデスな感じでずっこけて、逆にそれで印象に残った#7"Grinder"とかも、よく聴いてみると地味に良いです。
ただ、"King Abomination"も"Grinder"も含めて、全体的に地味。とてつもなく地味。新鮮味や意外性や独創性はほぼ無し。なのでデスメタルにオリジナリティを求める向きには不向きでしょうね。
俺にとっては地味デスメタルis正義なので無問題ですが。通して聴いても30分しないので聴きやすいというのもポイント高めです。なので、それほど頻繁に聴くわけではないですが、結構好きですね~。
あるか分からない次作に勝手に期待してます。
【81点】
UNGRACE: "Hostile Revival"(2010)
ウクライナのインダストリアル要素のあるモダンなデスメタルバンド、UNGRACEの1st。
以前はdfmo.netというキリル文字圏のバンドを集めたレーベルのサイトで無料でダウンロードできたのですが、サイトがどうも閉鎖してしまったらしく、現在は現物をバンドから買う必要があるようです。俺はdfmo.netがまだ生きているときにダウンロードできました。
如何にもオシャレさを狙った感のあるロゴとモダンなアートワークですね~。
音の方もデスメタルを標榜するくせしてなかなかに要領よくまとまめられています。FEAR FACTORY的なリフとバスドラの同期、ちょいちょい顔を出すキーボード、綺麗に歪んで聴き取りやすい低音グロウル、ピロリロしたギターソロ。
なんちゅーか、ブルデス/テクデスに似た瞬間もかなり多いです。
モダンなメタルを意識したと思われる、クリーンのサビやポストハードコア系のリフを多分に含んだ曲もございます。できるだけ間口を広げたい、という感情が垣間見えますね。
ただ、それが必ずしも魅力的に映るかというとそうでもないです。
ノリノリ感のようなものをうまく出してる#2"Humanity Dethroned"や、デスメタル色を強く出した#3"Insane & Paranoid"、#5"It's Hostile"なんかはわりかし良くね? とか思ってるのですが、いかんせん他の曲は聴いててもあまりピンとこない。
主にインダストリアル/モダン要素とデスメタル要素がうまいことリンクしないのです。キーボードが本当に必要か?と思う瞬間も結構ありますね。
音楽に貴賤はないとは言いますが、作曲や演奏における上手い下手というのは残念ながら存在しており、UNGRACEは残念ながら作曲面ではまだパーフェクトではないのでしょう。
今でもたまにランダム再生で上に挙げた曲がかかるとふと思い出して、アルバム前半だけ聴いたりしてます。
【77点】
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