2013年2月24日日曜日
DEVOURMENT: "Unleash The Carnivore" (2009)
ブルデスのジャケに出てくる生物とかって、ラスボスとか隠しボス的なポジションありそうだなーとか思ってるんですが皆さんはどうですか?
まあこのジャケの生物は蛆虫がモチーフだそうなのでラスダンの中ボスぐらいかなって感じしますけど。
閑話休題。今年新譜を出す(もう出した?)米国デスメタル界の中堅DEVOURMENTの09年発表の3rdでございます。
99年に1stでスラミング・ブルータル・デスメタルの端を開いたものの02年に解散し、05年に再結成して出した2ndは「音質が良すぎる」だの「やかましい」だの「スネアロールが少ないからクソ」だの散々な言われようだったらしいんですが、ではこの3rdはどうか。
結論から言うとかなりの出来です。というか名盤です。
確かに1stのグッチャリ感というかおどろおどろしさは魅力的なのですが、金物がうっさすぎてリフが聴こえにくいというハンデ付の2ndの方が、曲としてのカッコよさという点では上回ってます。
正直言って"Babykiller"を最初に聴いたときより"Butcher The Weak"を最初に聴いたときの方が「うおおおおおお!」ってなりました。
話しがズレまくってますが、何が言いたいかというと、この3rdは基本的に2ndの延長線上にあり、なおかつ2ndの金物のプロダクションを現代風に改善したようなアルバムだということです。
低音に徹して「グヴィーウヴィヴィヴィーオ゛ヴィー」ってな感じの何言ってるか分からんボーカル、分厚く分かりやすいフレーズ連発のギター、重量感のサポートに徹するベースとリズム展開やボーカルとの掛け合いなどトータルで見るとギター並に目立ちまくりのドラム。
全パートがそれぞれにカッコいいのに、それが組み合わさったときの破壊力ときたらもうね。特に#6"Deflesh The Abducted"の中盤の、楽器陣が同期してドッスンドッスン言わせてるところとか。ダイナミックすぎるドラムの動きとか。最高ですね。
速さと遅さの落差の演出に、ブラストビートやビートダウンなどに混じって普通の8ビートなんかもあって、遊び心も感じさせてくれます。それが嫌味でないってのが凄い。
メタルの中でも随一の自家中毒感を誇るデスメタルというジャンルですが、聴きやすさと暴虐性を兼ね備えた、トータルで完成度の高いアルバムが09年に出ているので、まだまだ先細ることはないでしょう。
ただ、「スネアの音がDEVOURMENTじゃない!イヤだ!」って人は多かれ少なかれいると思うんで、2ndに失望した人は聴かない方がいいかもしれませんね。そういう人は音楽的にあんまり共通点ないけどスウェーデンのDEVOURMENTの方を聴(ry
【89点】
2013年2月18日月曜日
FIVE FINGER DEATH PUNCH: "The Way Of The Fist" (2007)
いやー懐かしいですね5FDP。
某サイトの影響で完全にメロスパーと化していた俺を、一気にモダンなメタルの方面に引き戻しやがったバンドですよ。すごくどうでもいいですね。
何が耳を惹いたのか。
やはり、メロスパーの琴線にも触れる欧風のメロディックなリード・ギターやアルペジオと、ニューメタル特有のダウンチューニングでグルーヴを重視するリフの合わせ技でしょうね。
類型の音をメタルコアという形で聴く今となっては別に珍しくもなんともないけれども、メタルにハマって日の浅い小僧にとっては非常に刺激的かつ魅力的でした。
ゾルタン・バソリ(Gt)はそもそもハンガリー出身なので欧風のリードギターを弾いてても別に不思議ではないのですが、当時の俺にそんなことは分からんので、「アメリカにもこんな風に弾くギタリストがいたんだ!」とか思ってました。
無知ってそれだけで曲の魅力を数段押し上げるんですね。
さらに言えば、元々コリィ・テイラーやロブ・フリンを始めとするニューメタルボーカリストたちの「デス声」を崇拝していた俺にとっては、ハードコアなシャウトに加えて野太いクリーンを操るVoのアイヴァン・ムーディは神にすら思えたわけです。
ていうか、今聴いても普通にアイヴァン・ムーディはカッコよくね?って思いますし。いや、KsEのハワード・ジョーンズの方が好きだけどさ。
#1"Ashes"、#2"The Way Of The Fist"、#3"Salvation"、#4"The Bleeding"、#6"The Devil's Own"、#7"White Knuckles"、#8"Never Enough"、#10"Can't Heal You"などなど、ドヤ顔でカッコいいだろ?とばかりに分かりやすいメロディとリフでごり押ししてくる曲の素晴らしいこと。
そのリードギターやドラミング、ボーカリゼーションにあざとさを感じないかと言えば嘘になりますが、オルタナティブ・メタルで重要なのは何よりも分かりやすさ。
そして、何となく定型に当てはまってること。
最近はチャラさやあざとさのあるメタルに抵抗があったにも関わらず、5FDPは改めて聴いたら未だにかっこよかった。
「お約束」的な要素を、単なる才能の貧困さとして片づけてしまうのはあまりにもったいない。「あざとい」バンドをチャラいセルアウト野郎としてレッテルを貼るのはもっともったいない。
なんて思わせてくれたりしました。反省。
最近は日本ではそこまで注目されてないようですが、近作もちゃんと買っておきたいなあ。
【89点】
2013年2月17日日曜日
MINISTRY: "Psalm 69" (1992)
インダストリアル・メタルの確立者、MINISTRYのディスコグラフィの中でも、最高の一枚といっていいアルバムがこの5th。
インダストリアル・メタルとは何ぞや。
日本人にはなじみの薄いジャンルですが、サンプリングやドラム打ち込み、シンセサイザーの多用で曲を彩ると特徴づけられています。
00年代にはLINKIN PARKやSLIPKNOTによりロックの世界では一般的になった要素ですね。
ちなみにインダストリアル・メタルというとアメリカのバンドが圧倒的に多いですが、これはインダストリアルというジャンルが発展するにあたって、ロックやメタルの要素を取り入れて大衆化していったアメリカのインダストリアル・バンド/アーティストを、「インダストリアル・ロック」とか「インダストリアル・メタル」と区別していったためだそうで。
元々MINISTRYもEBMのユニットとしてスタートしており、一旦EBMとしての評価を確立した後、メタルに傾倒していったということで、見事にジャンルの歴史を体現しております。
まあ後追いで聴いてる俺にとっては関係ないことなんですがね。
EBMとかが好きなインダストリアル・メタルのファンの中には、5thはスラッシュ色強すぎてダメとか、3rdや4thの方がEBM色あるとか機械的だとか何とか言う人がいますが…
スラッシュ色があるから良いんだよ!
#1"N.W.O."のBPM固定で冷徹に進んでるところとか!
#3"TV II"のグラインドコアぎりぎりのドラムマシーンの暴れっぷりとか!
#4"Hero"のベイエリア・スラッシュっぽいリフや掛け声の入れ方とか!
どう聴いてもカッコいいとしか思えません。スラッシュ脳乙。
あと、必ずしもスラッシュメタル系のアプローチばっかしてるわけじゃないんですよね。#2"Just One Fix"とかハードロックっぽい盛り上げ方ですし、#8"Corrosion"とかいかにもアメリカのノリノリなインダストリアル・メタル・ナンバーですし。
ジャンル特有のサウンド・プロダクションやサンプリング手法に戸惑う人はいるでしょうが、ぜひ一度聴いてみてください。とめどなく溢れる殺気にハマりますよ。
【89点】
2013年2月16日土曜日
HATEBREED: "The Rise Of Brutality" (2003)
メタルコアとはそもそも「メタリック・ハードコア」なわけですよね、原義的には。
そのうちハードコアな性質、もっと言えばハードコア・パンクがスラッシュメタルに影響を与えたエッセンスを、メタルの要素で加工したバンド、それがHATEBREED。と俺は勝手に考えているわけですが。
メタルの要素は主に音作りとかで、ハードコアの要素はVoとモッシュパート、ブレイクダウン、リフですかね。リフについては両ジャンルともに共通項が多いので断定はできません。
新作が出ているのでそれについて書きたいのですが、金がなさすぎて今はまだ買えないので名盤のこれ(3rd)について書きます。
人によっては"I Will Be Heard"の入ってる"Perseverance"の方がいいって人もいるみたいですが、全体的な印象はこっちの方が圧倒的に良いですね~。
どうでもいいけどメタルコアのバンドってATRとか、AILDとか、KsEも、全部名盤は3rdに集中してますな。
このアルバムの何が魅力的かというと、重く叩きつけるようなリフと、男臭いシンガロングと、ダイナミックなドラムの破壊力。
特に#2"Straight To Your Face"、#3"Facing What Consumes You"とどんどんスピードアップしていってからの#4"Live For This"。この抜群のタイミングでミドルテンポの曲を持ってくるセンス。素晴らしいですね。
曲単位で聴くと正直大したことやってないんですが、曲のつながり方に燃えます。
アルバム後半になるとへヴィネス重視の曲が増えて前半の疾走感はなくなるんですが、ジェイミー・ジャスタ(Vo)の暑苦しいシャウトがその分映えてきます。特に#8"Beholder Of Justice"とか、#10"Voice Of Contention"とかですね。
あとアルバム最後を飾る#12"Confide In No One"は名曲。ブレイクダウンかっこよすぎ。
歌詞も読みこむと気分が高揚するものが多いので、歌詞厨のあなたもぜひブックレットを見て燃え上がりましょう。
とか色々書いてきましたが、ハードコアのアルバムは基本的に考えずに聴いてた方が幸せになれます。コピバンやるために聴きこんでたときは結構しんどかったです。
熱血体育会系の音を聴いて元気出したいときにどうぞ。
【92点】
登録:
投稿 (Atom)



